「言い出したら、止まらなくなりますよ?」

「いくらでも聞く、いくらでも好きだって言う」


「…部長を、好きでいていいんですか?」

「お前に惚れてるって言ってんだろ?好きでいてくれなきゃ困る」


その言葉を最後に、部長は私に雨のようなキスを降らせた。

何度も、何度も、角度を変えて・・・

私は息も絶え絶えに、一生懸命、それに応えた。


…キスの後、再び抱き合う。


「始発の飛行機で、向こうに帰る…もうしばらくだけ、

ここにいてもいいか?」


…コクリ。

小さく頷いて見せると、部長は嬉しそうに微笑んだ。