「私…宮本部長の事好きです」

「・・・え」

突然の告白に、部長は面食らった顔をした。

…当たり前だ。

まさか、自分の事を好きだったなんて誰が思う?

ここまで来てくれたのに、拒否る事しかしない私だもの。

嫌われてるって思ってたよね。


「でも、宮本部長とは付き合えません」

「言ってる事が矛盾してるぞ」

眉間にしわを寄せた部長。私は苦笑いを浮かべた。



「貴方に刺激を受け過ぎるから…だから付き合えない。

これ以上のめり込んだら、重たい人間になるから」

そう言った私は、家の中に一歩入った。


「今日子」

「それが私のすべてです。私の事は諦めてください」

「このバカ!」

「?!?」

…真夜中だと言う事を、部長、貴方は分かっていますか?

思わずそう言いたくなるほど、大きな声で怒鳴られた。


私は驚きのあまり声も出ない。