・・・その間に、何度も部長から連絡が来た。


…電話だったり、…メールだったり。


でも、私はそれに気づかなかった。

…いや、気づかないふりをした。


部長の口から、今は何を聞く勇気もなかったから。


…それから私を家まで送ってくれた隆盛は、

私を気遣うでもなく、元気づけるわけでもなく、

ただ・・・


「また明日、会社でな」

「・・・うん」


そう言って笑顔で手を振ると帰っていった。

…今の私には何よりも、元気になれる言葉だった。


…隆盛が一番、私の事をわかってくれてる。


そう思えた瞬間だった。