…そんなに長い時間、抱き合ってはいなかったと思う。

少し落ち着いた私に気付いた隆盛は、そっと私の体を

離して、私の顔をマジマジと見つめた。


「…少しは落ち着いたか?」

「・・・すいた」

「・・・え??」


「お腹、空いたって言ったの」

「は?!」

今の今まで泣いてた私の口から出たのはそんな言葉だった。

隆盛は面食らった顔をしている。


「隆盛、おごって」

「…それは別に構わないけど。

今まで泣いてたのに、食えんのか?」


「いっぱい泣いたからお腹すいたの」

「…今日子、お前なぁ」

そう言って、隆盛は呆れ気味に笑ってそう言う。


「たっくさん食べて、お腹壊して死んでやる」

「…お腹壊したくらいで死ぬかよ」


いつの間にか隆盛は声をあげながら笑いだすと、

私の手を引いて食事に連れて行ってくれて、

死ぬまで食え!って言って、2人で食べまくった。