out of memory

それから返信はなかったが、俺はとりあえず公園に行ってみることにした。

帰ってきてからすぐだが、もう暗くなっている。

俺がたとえ沖田に刺されたとしても、見つかるのは明日ぐらいなんじゃないか……。

不安になりながらなかよし公園に着くと、もう沖田は来ていた。

ノソノソと歩いてきたので、30分程待たせてしまったかもしれない。

「沖田…さん」

公園の中央に立って俺に背を向けている沖田。

俺が声をかけても、振り向いてくれなかった。

まだ制服を着ている。俺は制服を脱いでパーカーを着ているので、さほど寒くはない。

近くに寄ってまた声をかけようと思ったら、沖田が振り向いた。

その顔には涙がたまっていたので、思わずぎょっとする。

「あ…久我…くん。ちゃんと来てくれたんだね」

「う、うん。なんで……」

なんで泣いてるんだ、と聞こうとしたが、沖田に遮られた。

「ごめん…久我くん。これから振られるって分かったらなんか涙が止まんなくて……」

手の甲でごしごしと涙を拭いて沖田が言う。

あー……気まずい……。

面倒くさいからさっさと言っちゃおう。

「ごめん、沖田さん。俺…たぶん、気になってる子が……いるんだ」

すると、沖田はコクンとうなずいた。

「分かってるよ。あの女の子でしょ?久我くんはあの子と上手くいくと思う。頑張って」

「ありがとう………」