out of memory

俺のどこかで雷がピシャーンと鳴った気がした。

なぜ俺の教室に来る。

俺は戸惑ってしまい、呂律が上手く回らない中、必死に言葉を発した。

「あ、あ、えっと…」

「ごめんなさい。まだ手紙をあげて少ししか経ってないんですけど、早く返事が聞きたくて…。わがままでごめんなさい」

2回も「ごめんなさい」を言われ、俺はまた戸惑う。

教室から皆俺たちを見てヒソヒソ話している。

どうしよう。このままでいたら沖田 美香が泣いてしまい、いらぬ誤解を生んでしまう。

沖田 美香は下を向きながら、涙を堪えているようだった。

しかし、何も言わない俺に言う。

「あの、ね。もしかして久我くんて好きな人とか…いるの?かな……」

「えっ、と…好きな人ね…」

俺は席についてこっちを見ているひよりを見た。

目があってしまい、思わずそらす。

俺のばか。

好きな人…て、俺はたぶんひよりのことが……。

またひよりをチラ見すると、もうひよりは前を向いてしまっていた。

「うん…いる、よ」

口が勝手に動いたように、俺は沖田 美香にそう言っていた。

一瞬ヤバいとも思ったが、沖田は案外平気そうな顔をして、サイドの髪を耳にかけた。

「そっか…。うん、わかった。ごめんね、困らせちゃって」

「い、いや…こちらこそ」

何で俺が謝るんだよ。向こうが勝手に俺を好いてるだけだろ。