「なんだよ…これ」

俺がその紙を見て戦慄する。

ひよりの顔写真が貼られた履歴書のような紙。

天使とやらのそいつは、眉をひそめながら言った。

「これも証拠として提示しましょう。これは天使管理局に届けられた一ノ宮 ひよりの死亡届けです」

「ひよりの死亡届け?」

「そうです。それであなたが、一ノ宮 ひよりの再生を願ったでしょう?」

「は?何だよそれ」

ひよりの再生など願った覚えはない。

確かに生き返って欲しいと思ったことはあるけど。

「嘘言わないでください。『俺が死ねば良かったのに』とか言ってたくせに」

「うっ……!」

何で知ってるんだよこのガキ!

「それを聞いた天使局長がさっきも言ったように、秋人くんの願いを叶えてあげてくれって」

「はーん……」

天使局長ねぇ……。

未だに信じられない俺は、そいつの顔と死亡届けを交互に見る。

「マジなの?」

「マジです☆」