out of memory

正当防衛だ。

この人を殺しても罪に問われない…よな?

その人は背中に羽のようなものをつけて、うつぶせで倒れている。

どう見ても普通の人間だとは思えない。

しかも体は小さいし、子供なのかもしれない。

だけど勝手に家に居座られていたという訳だ。

子供を殴ったことに、俺の中で罪悪感が渦巻く。

死んでる…のか?

血は出ていない。気絶だけしているようだ。

この物体をどうしようか迷っていると、突然その物体がピクッと動いた。

「うわっ」

ちょっと驚いて後ろに退くと、物体が起き上がった。

そして、大きな青い瞳で見つめられ、俺は何も言えなくなる。

やっぱり子供だった。サラサラの髪を揺らして、俺を見つめたまま。

ごくりと唾を飲み込んで、平常心を保とうとする。

こいつは人間じゃない。

そう直感で感じた。