『ありがとう…ございました……』

ひよりは手を前に組み、深々と頭を下げた。

そして、俺をチラ見する。

『荷物まとめるから…久我くん私の部屋に来て』

『あ、ああ、うん』

リビングを出るときに、おばさんは俺たちから顔を背けていた。