out of memory

早く家に帰りたいから帰宅部を選んだってのに、変な女子に捕まって慰謝料までとられたらたまったもんじゃない。

すると、おばさんが信じられない言葉を吐いた。

『やっぱり親のあとを追ってひよりも自殺して死ねばよかったのに。なんで生きてるの?』

ひよりがビクッと体を震わせる。

『兄さんも、愛する人ができたって言って、借金まみれの家を捨てて行っちゃったのよね。おかげでお父さんたちは兄さんがいないから苦労して借金返して、過労で倒れて死んで…。カエルの子はカエルね』

『違う!お父さんはお母さんが病気で動けなかったから働くために…!』

『何が違うのよ!家を捨てたことに変わりはないわ!』

おばさんの目には涙が溜まっている。

ひよりも怒りと悲しみで泣きそうになっていた。

おばさんはひよりをにらみつけたあと、ふっと目を伏せた。

『もう…いいわ。勝手に出ていきなさい』

『おばさ……』

『二度と顔見せないで頂戴』

ドアの外をおばさんが指さした。

俺がひよりを見ると、ひよりは頷いた。