「おぉ、ありがとう。 仕事戻っていいぞ」 「はい」 資料を持って戻ったあたしに、今度はホッチキスでまとめておいて。 なんて言ってきたこの先輩を殴りたくなりながらも、そんなことを出来ないことへの苛立ちをバチバチとホッチキスに力いっぱいぶつけた。 ...なんであたしが雑用ばかりを...。 郷下 時雨(ごうもとしぐれ) それがあたしがさっきからジジイと呼んでいる先輩の名前。 一見優しそうに見える先輩だけど、慣れてくるとただの腹黒い人だ。 でもあたしはこの人よりも嫌いな人がいる。