「本気に決まってるでしょ?」
それに、もう嘘を付かないと決めたのだから。
「…本当にか?信じていいんだな?」
「だから、さっきからそう言って、」
「ハァァァァァア…」
「ちょっと、今度は何」
しつこく確認してくる寺島がうざくて適当に頷けば力が抜けたのか、地面に座り込んでしまった。
「俺、かっこつかねぇじゃん」
「…は?」
「わざわざアイツにも電話までしたのに」
「何の話よ」
「葵のせいだ」
「なんで葵のせいなのよ」
ていうか、いい加減しつこい。
ガッとしゃがんでいる寺島の背中を蹴れば、無様にも膝をつくような形で地面に手を付けた。
ザマアミロ。

