「それでね、寺島」
「?他にもまだ何かあるのか?」
「うん。あたしから、寺島に」
「なんだよ」
「……ずっとしてなかった、告白の返事」
「、」
綻んでいた顔は、あたしの一言で一瞬にして固まってしまった。
「…寺島は、まだあたしのこと、好き?」
やっぱり面と向かって自意識過剰にも近い言葉を言うのはすごく恥ずかしい。
だけど目を逸らさずに言えた。偉いぞ舞弥。
ていうか、そうでも思ってないと寺島の緊張が移ったせいで泳いだ腰がブランコから落ちそうだ。
ブランコのチェーンをしっかりと握り締める。
「……さっきも店で言っただろ。
俺は今も、お前のことが好きだ」

