蜜は甘いとは限らない。【完】





あ、ちょっと変な声出た。


まぁ、寺島相手だからいいけど。



ていうか、明日に支障が出たらどうするのよ、これ!

未だに喉が熱くて、話しにくい。




「あ、あの、ビールありますか?」

「なんだ、そんなのでいいのか?他にも、」

「いえ、ビールでお願いします」




寧ろお茶でもいいです。


他にお酒あるといわれても、要りません。



ブンブンと首を横に振れば、おじいさんにも寺島にも笑われた。心外だ。




「飯はなんでもいいか?」

「え、メニュー表あった??」

「基本食べたいもの言えば適当に出てくる」

「あ、そうなの?
ならあたし肉じゃが」

「……んじゃ、俺は枝豆」

「…それご飯??」

「お前が頼もうと思ってたの頼むから悪い」




いや、知らないし。


おー、任せとけ!そう笑って奥に戻っていったおじいさんの顔を見ながら思った。


カランと音が聞こえたと思えば、あたしがさっき一口だけ飲んだ日本酒を寺島が飲んでいた。


…喉、痛くないのかしら。




「お前ビール飲むのに日本酒飲んだことなかったんだな」

「まぁ、うん。
ビールもあんまり飲まないし」

「そういえば家に居た時もお茶か水だったような気もしなくもない」




なにその日本語。