「私たちのところも最近売上が落ちてきているから、ここに話をしに来たのに...!!」
「それでそのまま潰れたのならそこまでだったのだと、いつも言っているだろう?
それに、お前たちもわたしのこの方針が嫌いな娘がどんな風に変えてくれるのか、見たいとは思わないか?」
「そんな、嵐川様!!今だけでもいいので、どうかっ」
「私は、今回の件にしては干渉しない」
以上だ。
そう言って席を立つ嵐川さんに、全員が口々に文句を言う。
...こんな会社だったのか、ここは。
売上が伸びないのは、この会社がここまでしか伸びないのは、
全て、あの人が悪いのではないのだろうか?
「...舞弥、様でしたね?」
「...どちら様でしょうか?」
文句を言いながらも皆はあたしに頭を下げて部屋を出ていった。
でも、その中で数人。
この場に残ってあたしに話しかけてきた。
「失礼、私は筒美グループのものです。
皆それぞれ違いますが、まずは私が代表して、」
「はぁ、」
名刺です、そう言って出された紙を読んでみれば嵐川よりも小さな会社ではあるけれど、充分名の知れた会社だ。
「それで?
どうしてここに?」

