私が思ってた以上に世界は色に包まれていた。



「…あっ!もうこんな時間!あたしまだ仕事あるから
リン、ラン!月ちゃんよろしく!」

「「はーい」」

と急いで強子さんは戻っていくのだった。
だが…。

「あっ!」

なぜかあたしの方へと急いで戻ってくる。

「強子さん?」


すると、あたしの耳元でボソッと伝えると

また戻っていった。


「月、強子さんと何はなしてたの?」


ランにそう聞かれ、あたしは平然と

「んー、なんか分からないことほかにあったら
なんでもゆって!って言われただけ!」


「そっか!強子も心配性だな!」


…いいや。本当は違う。


“コンタクトは取って寝なさいよ”


そういわれただけ。


何で2人に嘘ついたのか…

それは、あたしの本当の瞳の色がバレて

化物扱いされたくないから…。



ただの自己防衛。


そう。



あたしはヨワムシのまんま。