「う、ごめん。」声を小さくし

「で、父さん。何で雪奏は倒れたんだ?」俺が聞くと

「それは、ストレスに因るものが大きいと思う。今、この状態で両親に頼れず一人で抱え込んでたんだろう。…颯斗に心配掛けたくなくて。」父さんは言うけど

「《思う。》とかじゃない!ちゃんとした情報が欲しいんだ。…雪奏が苦しんでるのに気付いてやれなかった俺が言うのもおかしいかも知れないけど…」自分に腹が立って両手を思いっきり握りしめた。ふと、父さんは優しい目をして、

「もう、一人の男何だな…」と少し寂しさを感じさせる声音で言った。

「は?何言ってるんだ?こんな時に。当たり前だろ?」少し頭を回転させて、1つの仮説が。

『ずっと子どもと考えてたが、親離れの時期何だな。』答えが顔に出ていたのか父さんは優しく笑いかけて

「雪奏さんの側にいろ。…声をかけ続けるんだ。いいな?」と言い院長室を出ていった

ー雪奏の病室ー

名前や時期を考えて父さんは個室を用意してくれた。雪奏の頭を撫でながら片方の手で、雪奏の手を握って雪奏に話し掛けていた。