もぉ、どんだけ最悪なんだろう…

泣きたくなった。


仕方なく、班のメンバーと出会えるまでは尾形と二人で行動することになってしまった。
なにこれ、ありえない。

近いうちにあたしがいじめられるようになったら絶対尾形のせいだ。

まぁ、ちゃんと班の人に着いて行かなかったあたしが悪いんだけど。

でもやっぱり、尾形の隣を歩くのは嫌だったから、後を付いて行った。
あぁ、誰か同じクラスの友達の班…この際、贅沢は言わない。
知り合いの班でいい。
どこかの班と合えれば、一緒に行動も出来るのに。
クラスによって集合時間が違うから、違うクラスの人じゃダメだ。
…なんで、あたしのクラス…3組の班が居ないんだろう…。

そんな事を考えながら暫く歩いていると、空が歩いて来たのが見えた。
あたしは尾形の後から横へ出て、控え目に手を振った。
空は班員と一緒だったから、もし迷惑ならシカトしてくれてもいいように。
そしたら、空はあたしにすぐ気付いてくれて…
手を、軽く挙げて笑ってくれた。
シカトしてくれてもいい、なんて思ってたけど、
でも、あたしはきっと、空がそんなことしないってわかってたんだろう。

でも、空ってすごいね。
それだけで、地域学習の班とか、そのなかでの嫌な事とか、全部吹き飛んじゃったよ。
こんなモヤモヤした気持ちを、こんなちょっとしたことでふわふわした温かい気持ちに変えてくれる。
きっと、空に会わずに地域学習から帰ったら、一日ブルーで凹んでて、
友達とかに愚痴ったりしてただろうけど…
空のおかげだよ。そんなこと、しなくて済みそう。
今の状況だって、嫌だけど…
空の笑顔が見られたから、これでよかったのかも、なんて思っちゃうよ。

空、どうしよう。
あたし、空に惚れちゃってるよ…

空の笑顔を見るとね、すごく嬉しくて。
すごく、幸せになるんだよ。

空、大好きだよ。


こんなこと言うと、空を困らせちゃうかなぁ…?