指をさされた先には、あたしの胸元で輝くネックレスが。



「え、えぇっ!?いつのまに……」


「さっき抱きしめたとき」


「うそっ」



き、気づかなかった……


ピンクゴールドのチェーンに、シンプルでかわいいハート型のチェリーピンクのストーンがついている。


初めての、流からのプレゼント……



「萌は二つもプレゼント用意してくれてたのに、なんか俺格好つかないな」



苦笑する流に、あたしは飛びついた。



「流……っ、ありがとう!すごく嬉しい……っ」



嬉しすぎて、ポロポロと涙がこぼれる。


もう、言葉にできないぐらい嬉しくて、幸せで……



格好つかなくなんかない。


流はいつもあたしを幸せにしてくれるもん。



「そんなに泣くなよ」


「だってぇ……」



しょうがないなぁ、と言って流はあたしをぎゅうっと抱きしめてくれる。



流…流………


大好きだよ、流……



目を合わせて、お互い自然と笑みをこぼす。



「萌、好きだよ」


「あたしも、大好き……」



そっと目を閉じると唇に落ちてくるぬくもりを、たまらなく愛しいと感じた。






初めて大好きな人と過ごしたクリスマス


あたしと流は、きっと前よりもずっとずっと近くなったはず


これからも、もっともっとあたしの知らない流を知りたいな









Fin.