「んッ。」 優しくて、優しくて、切なくなるほど 優しいキス しばらくして唇を離せば 真っ赤になった頬を隠すように 少しうつむく海斗。 「明日、迎えに来る」 「うん、」 「なー、蘭。 今のの、返事はいまはいらない」 「へ?」 意味がわからなくて問い返すと 「蘭の居場所を俺が作れて、 蘭が幸せだと思えたときに、 返事ちょーだい。」 一気にそれをいい終えて くるっと背をむけて じゃな。また明日。 と走り出した海斗。