「はあ…」

「どしたん、ため息ついて」

「んー?なんでだろうねー」

「なにそれ」

友人が笑う。

「まあでも、なんかあったらいってよ?」

「うん、ありがと。」

言えない。

「…ごめんね。」

「え?なんて?」

「うーうん、なんでもなーい」

「そ?」

罪悪感というには自分勝手な感情が私蝕んでいく。

あの日から私の中に存在するこの感情に名前をつけるとしたらそれは恋、なんだろうけど、忘れたくてでも忘れたくなくて、誰にも言えずもてあましたままで。

イライラする。

じれったい。


私は馬鹿だ。