家族のことがあってから一年がたった。

私はめちゃくちゃ勉強して頭の良い高校に受かった。

クラスでも学級委員になり、人一倍頑張った。

友達はすぐできた。
愛ちゃんも同じ高校で同じクラスだからとても心強かった。

キーンコーンカーンコーン

ホームルームの時間だ。

「皆席つけー。今日は転入生が来たぞ〜。ほら、入りなさい。」

ガラッ

「わぁ、かっこいい」
「ほんと」
「あんな男子いるんだな」 「すげー」

私は興味がなかった。 日誌に目を通してた。

「名前と、んー、何か大切なもの言え」

名前が上がるまでは。

「古池拓人でーす、大切なもの?んーと、幼馴染みかな〜!」

"ふるいけたくと"

「じゃあ、席は…あぁ、桜木ー、お前のとなり誰かいたっけ?」

「いません」

「そーか。んじゃ、そこいけ。」

「うっす」

え……
たくとって拓人?
ふるいけって古池←

「久しぶり。優衣」

「拓人?」

「おう!」

拓人だ!
久しぶりだな〜
四年ぶりか←
背も高くなったし何よりかっこいい…

「優衣、大人っぽくなったな。もとから可愛いけどますますかわいくなった」
ニコッ

「/////」

どうしよ、どうしよ、どうしよ…
拓人が変わりすぎててうまく話せないよ><