ピピピピッと聞きなれた機械音で目を覚ます。
ただいまの時刻は午前5:30。
早い起床だが、毎朝弁当を作っているために必然的にこの時間に起きる。
眠たい目を擦りながら、
下へと階段を降りる。
「あれ?良い匂い~」
誰も起きていないと思っていたが
もう既に良い匂いがたちのべている。
「あら、おはよう。」
「おはよー、お母さん。作ってくれたの?お弁当。」
「そうよ。昨日元気無さそうだったから~。 はい。」
と言いながらお弁当を渡される。
「ありがと。んー。どうしよ。今日は早めに学校行こうかな~」
「そうした方がいいんじゃない?雨もふってるし。」
「げっ。混むの嫌だな~。」
はぁ、とため息をついて、
準備してくるね、と言ってまた部屋に戻る。
