5分ほどして、
降車ボタンを押すと
私の降りるバス停に停車する。


先ほどの男性にぺこりと会釈して
私はバスを降りる。




自宅まで歩いている途中、
あの男性の事を考えていた。

かっこよくて、優しい人だったな~と。
同じ学校の制服を着ていた。
同級生なのか先輩なのかもわからない。



「…また、会えたらいいな。」
無意識に、そう呟いていた。