「かっこいい…」
と、無意識に呟いていた。







「…な!ひな!こら、日南子!」

「わあっ、はいっ!!!」
突然の大声にびっくりして飛び起きる。


「あ、由麻、おはよう。」

「おはよう、じゃないから。そんな可愛い寝顔皆に見せびらかしちゃ駄目でしょ!」

「私いつから寝てたんだろ。てゆか、可愛くないし」


起こしてくれたのは、遠藤由麻。
高校から仲良くなった、私の親友。
背が高くてしっかりしてて、お姉ちゃんみたいな存在。


「ひなは可愛いから。もう離したくないくらい可愛いから。」

と言って、抱きついてくる。


「由麻、変態チック。」
笑いながら言うと、

「いーよ、変態で!ひなが可愛すぎるからいけない!」

「え、待って。私のせい?」

「そうそう!」
そう言うと、
更に抱きつく力を強めてくる。