アルカは耳を疑った。 小鳥が「どうしたの?」と言ったのだ。 「どうもしてないけど暇なの」 半信半疑でつぶやいた。 「そっか、じゃあ僕と遊ぼうよ」 (やっぱり気のせいじゃなかったんだ) 「うん!」 その日からアルカは動物たちとよく遊ぶようになった。 桜学園に入って、半年が過ぎた。 5歳をすぎたある日のこと、いつものように桜学園の前を通る散歩中の犬と話していたときのことだった。