まだ好きなのはアタシだけ？

___(よし。行ってみよう…)
アタシは少し不安を抱きながら、
西サッカーゴールに向かった。

すると、そこにはヤンキーが溜まっていた。
(…なんで？アタシもしかして騙された！？逃げなきゃ！)
そう思って走り出そうと後ろを向いたが遅かった。
アタシは腕を誰かにガッシリ掴まれて動けない…
首だけをできる限り後ろに回してみると、ヤンキーの一番強い奴であろう人がアタシの腕を掴んでアタシを睨んでいる。
すると、奴が口を開いた。
『咲だろ？お前。』
(聞かなくてもわかるだろ！名札見えないの！？わかるだろ！)
なんて言ったらアタシは死ぬ。
『はい…』
怖かったが、仕方なく返事をした…
すると、少しの間があいたあとに、また奴が口を開いた。
『ここで返事貰いたい。』
(え！？なになに！？初対面のアタシに告白したうえに、イキナリ返事くれと？
何年何組もましてや同じ学校かすら分からないのにOKできるはずがない。
けど、しなきゃしなかったで、殺されそうだ…)
『返事…いいですよ？』
言ってしまった…
『ウッ…』
言った途端、奴がアタシのみぞおちを殴った。
アタシが怯んだ隙に、アタシを肩に乗せて走りだした。
だんだん意識が遠くなっていく。
さっき、みぞおち殴られたとき頭も打ったからかな…
そのままアタシは奴の肩に乗ったまま意識を失ってしまった。