【咲side】
いつもと変わらない学校生活が始まる
…はずだった。
『おはよう!』
いつものように通り過ぎた人達に挨拶をしながら下駄箱に入ると、アタシの下駄箱に白い紙切れのような物が入っていた
(ん?もしかして…)
ラブレターかもって少し期待した。
靴を脱ぎ捨てて近づいてみると案の定、アドレス欄に好きですという文字のかいたラブレターだった。
真っ白の便箋にハートのシール付きだ。
いかにもって感じだった。
ここで読むのはちょっとアレだから、
トイレで読もうと靴を下駄箱に入れてから足速にトイレにむかった。

“咲へ。俺はずっと好きだった。だから付き合って欲しいんだ。
放課後部活前に西サッカーゴールに来て欲しい。”

との事。正直アタシは告白されるのは初めてでひとり顔を真っ赤にしてました。
ふと思ったが、このラブレターには差出人の名前が書いていない…
放課後のお楽しみってか?
少し怖いけど、いってみよう…