いつもなら眠気に抗って勉強を行うのだが、今日は素直に眠気を受け入れた。 たまには、このような時もいいだろう。 それにとても気持ちが良く、大きく溜息を付くと全身の力を抜いた。 ふと瞼を閉じる瞬間、手紙に書いた文字が目に入る。 『彼女は元気でやっていますか?』 その答えを貰えるのは、かなり先のこと。 相手に手紙が到着して、返信を書かないといけないからだ。 エイルは、深い眠りに付く。 明日はどのようなことが起きるのかと、期待と不安が入り混じる夢を見ながら。 そして、明日を迎えた。