「ありがと。」


  そう言って私は弁当を取り上げた。


  「いいよ、あ、美羽ちゃん、おはよー!」


  「湘君、おはよー!!」


  「じゃ、俺そろそろ行くわ。」


  「うん、ありがとね。」


  私がそう言うとうなずき、自分の教室へと戻っていった。