そのスラリとした体格や、琥珀の瞳が
よく映える銀髪の美しい容姿は
一見貴族かと見まごう程だが、
彼が腰に携えた魔剣を見れば、
かなりの魔剣使いであることが分かる。
そもそも魔剣というものは、
おいそれと扱える物ではない。
魔剣には精霊の力を引き出すことが
出来る石や呪印が施されているが、
強い力を制する魔剣ほど、
主を選ぶと言われているからだ。
一般の人間では、あまりの霊力に触れることさえ叶わないだろう。
そんな扱いの難しい魔剣を、
年若い白銀の青年は何でもないように
携えている。
魔剣の霊力、精霊の集い方からして、
ただの魔剣使いでないことは明らかだ。
そう。
彼もまた、世ではこう呼ぶのだろう。
”天才”と…。

