ノヴァの毒舌に頬を膨らませるが、
リディアも負けじと言い返す。



「ノヴァだって年は同じじゃない!
私がお子様なら、ノヴァだってお子様だわ。」


「本当に、同じ年なのにどうしてこうも
脳細胞が違うんだろうね?可哀想に…」



最大限の哀れみが込められた瞳を向けられたリディアは、実質天才と呼ばれているノヴァを前にして何も言い返すことが出来ず…



「う…
ひ、酷いわ!
ノヴァの馬鹿ッ!」



そう言って、サリーに泣きつき、
助けを求めるのは毎日のこと。

日常と化した光景である。



「あらあら、もうリディア様ったら。

ノヴァも、リディア様はこの国の王女様なのですから、悪態もほどほどになさらないと。」


既に何百、何千万と繰り返された二人の
口喧嘩を終わらせるのは、サリーの日課だ。