「また喧嘩?」

「うるせぇ。葵海 痛くすんなよ。」

只今 怪我を手当されているのは秦野 神楽

真っ赤な髪をワックスで固め

耳にはたくさんのピアスをつけている

「はいはい。」

適当に返事を返して消毒液を染み込ませた

ガーゼを傷口にあてる。

「いてっ。」

こんなに怪我して心配させんなって。

思いながら、さっさと手当てを終わらす

「神楽。一緒にかえ「らない

けど、もう少しだけこうしてたい。」

そう言って私の手をそっと握る

てか、そんな事言うなら一緒に帰ってよ

わがまま言えないのは惚れた弱味

久しぶりの神楽の手に緊張する