ひとしきり笑うと訪れた沈黙。
そして絵里香姉様は私の頬を撫でると、手を離した。
「…じゃあ、またね美桜」
もう一度私に微笑むと絵里香姉様が背中を向けて歩き出した。
待って。行かないで。
私まだ伝えてないことがあるのに……
何だか絵里香姉様と会えるのがこれでしばらくないのではないかという不安に駆られる。
ポン
背中を優しく押された。
後ろを振り返れば悠汰と涼音が頷いた。
大丈夫。
そう言ってくれてる気がして、体が軽くなる。
「…絵里香姉様！」
「……美桜？」
慌てて絵里香姉様の背中を追いかけて立ち止まる姉様と向かい合う。
