「悠汰ぁ~~~!!!!」




教室に入った瞬間、飛び込んできたのは泣き崩れた夏帆だった。




「こんなに長く学校来なくて心配したよぉ~…!
悠汰が生きててよかった~~」


「どんなこと想像してたんだよ」




長い間学校にも来ず、連絡もつかないから俺が死んだとでも想像したに違いない。




俺を勝手に殺すな。




なかなか離れない夏帆を引きずりながら自分の席に座る。




「…悪いけど、私も死んだ思ってたわ」


「お前ら俺をなんだと思ってんだ」




席について本を読んでいた蘭子にも死んだと思われていた。




一瞬、俺という自分自身が分からなくなった。




俺へのからかいが終わったかと思えば、




「…どうせ毎日違う女とフィーバーしてたんだろ?」


「お前と一緒にすんな、クソ眼鏡」




背後からクソ眼鏡(蓮)がやってきて爆弾投下。




いかに俺が心配されてないかがこの会話でよく分かった。