テキパキとベットメイキングを終えたマーサが戻ってきて、
「本日はいかがなさいますか?」
と聞いてきた。

「え?」
突然だったので何を聞かれているか分からずにいると、
「お召し物ですよ!」
と屈託ない笑顔で言った。

凛々はもともとおしゃれが好きだ。

でも、ここではどんな服装でいていいのか分からない。


そんな凛々を察してか、マーサがニッコリして言った。

「ご自分の目で選ばれますか?」

「え!いいの?」

「勿論ですよ。ではこちらへどうぞ。」


そう言って、寝室の奥のクローゼットに凛々を案内した。