凛々は落ち着きなく部屋の中を歩き回っていた。

檻の中の猛獣だってもっと落ち着いているんじゃないかと思えるくらい、前で手をしっかり組んで、足下の一点だけを見て足早にウロウロしていた。


またもや問題発生だ。


いきなりピタリと止まると、自分の手のひらを見つめた。


次に窓際のサイドボードの上に飾れている花々に目を移す。


ゆっくりと花に近づき、手をかざすと側にあった花の蕾がみるみる膨らみ、可憐な花を咲かせた。

わあぁ!何これ?!


凛々は頭を抱え、髪をグシャグシャとかいた。