「取り引き?」

何それ?私はタロの魂を返して貰いたいだけなのに、また条件付き?

自分で決めて、自分の意思に従う事も出来ないの?

怒りがふつふつと沸いてきた。

それを察してジャスティスは素早く言葉で制した。

「ここで怒るのは止めた方がいい。さっき話した筈だ。世界が壊れ、君の大切な魂も消えてしまうぞ。」

その一言で凛々は辛うじて、ぐっと堪えた。


ゆっくりと言葉を繋げる。


「この先、怒らないでいられる自信がないの。別の場所に行ける?」