「これで本当にお別れだね、凛々。」


タロは凛々の回りをフワフワ飛びながら、言った。


ちょっとそこまで出掛けてくるみたいに軽く言う。


「別れたくないよ、タロ。本当に行っちゃうの?」


凛々はタロに手を伸ばして泣きそうになりながら言った。


タロはクスクス笑っている。


「いいの?そんな事言って。王様が怖い目で僕を見ているんだけど?」


凛々がえっ?と横を見ると、ジャスティスがふいっと横を向いて目をそらした。