ベッドから降りて窓の外を見ると、まだ夜なのか外は暗かった。


外を見たら益々気が滅入ってため息がでた。

ふと誰かの気配を感じて視線向けると、一人の少女がいた。


紅い瞳に白っぽい髪。

誰?

ぎょっとして口に手をやると、少女も口に手をやった。
…私、なの?

鏡に映った顔に全く見覚えがない。

…お化け屋敷にいるゴーストみたい…

鏡の前でゾンビの真似をしてみる。


はぁぁ。

何やってるんだろ。私。

何もかもが嫌になり、凛々は再びベッドに戻り、シーツを被った。