手に持っていた魂をしまうと今度は手に光を溜め始めた。
光の玉がバレーボール位になった時、天空に投げた。その光が見えなくなると同時に稲妻走って、凛々の頭上に落ちた。

「キャアアッ!」

包んでいた光は消え、凛々は叫び声をあげ、地面に落ちた。


青年はゆっくりと近づいて見下ろした。
(良かった。気絶しているだけで、怪我もないようだ。)


自分のマントにそっとくるみ、抱き上げた。


「おかえり。リリー・ルゥ。私の愛しい許嫁殿。」

先程までの意地悪さは消えて、ただ、優しく彼女を見つめていた。

そして、愛しそうに頭の上にそっと口づけた。