凛々も震えが止まらない。


だけど、こうなった原因は自分にもある。


何よりもジェットを助けなくちゃ。


「タロはここにいて。私はジェットを助けにいくわ!」


「凛々一人で何が出来るの?逃げたほうがいい!」


タロは恐怖と闘いながら必死で凛々を止めた。


「ありがとう。でも私は逃げるわけにはいかないの。これを止められるのは私だけだから。」


ジェットが前に私に言ったこと。世界の破壊を防ぐには、私の力が必要だって。


ジェットはこんな禍々しいモノとずっと一人で闘ってきたんだね。


今度は独りにさせないから。

負けないで。


凛々は目をつぶり、深呼吸をひとつすると部屋を飛び出した。