凛々が私以外を見つめるなど嫌だ!嫌だ!嫌だ!!


もう、裏切りには耐えられない。


一度解放してしまった心は脆く、簡単に感情に流されていく。


凛々が魂のそばから離れずに、慌てる姿が、彼の感情をますます逆撫でした。

「今すぐその魂から離れるんだ。…本当は違うんだろう?さあ、こっちへおいで。」


手を差しだし、精一杯優しい声で凛々を呼んだ。

でも凛々は不安そうにジャスティスを見ながら首を振り、タロの魂に助けを求めた。


あの表情で。


愛しい者を見る目で。


その目に映るのは私のはずだ。


「これ以上の裏切りは許さない。こちらへ来い。そして、その魂を渡すんだ!」