そして、結論づけた。


この世界を終わらせよう。誰かが犠牲になる世界なんて無くなればいいと考えた。


そして、考えたんだ。どうしたらこの不幸の連鎖を断ち切れるかと。


ここまで聞いて、凛々はふと疑問に思った。


「でも、魔界での生活はそれほど嫌ではなかったんじゃない?マーサも仲良かったはずだし。ジェットだって…」


…そうよ。ジェットはリリー・ルゥを愛していたんだから。400年も待ってたって言ってたもの。


ジャスティスの気持ちを想う時、何故だか胸がチクンとした。


「僕には地上界に来る前のリリー・ルゥの事は分からない。
確かに、魔界はリリー・ルゥにとっては過ごしやすかったかもね。でもね、自分の幸せよりも世界を変えたい気持ちのほうが強かったんだ。」



そういうと、タロは少し息をついた。


タロにとって長く話すのは大変な事なんだろう。だけど休みたいとも言わずに話を続けた。