タロに急にそんな事を言われて、顔が赤くなる。


「タロってそんな事さらりと言えちゃうんだね。なんか、びっくりするよ。」


まだドキマギしながらタロを見た。


「まあ、こうやって話すのは初めてだからじゃないかな。僕は今も昔も変わってないよ。」


最後の言葉はどこか力がこもって聞こえた。


「それで。聞きたいことって何?」


凛々ははっと我に返り、話し始めた。


「リリー・ルゥの事が聞きたいの。」