「ねぇ凛々。」


ジャスティスは優しい目をして凛々を見つめた。

「政略だろうと、私達は出会ったんだ。気持ちを共感出来る、かけがえのない相手に巡り会えた。それは幸せな事じゃないかな?」

凛々は目を見張った。


ジャスティスは凛々から目をそらさず、ふわりと微笑んだ。


「愛は育む事が出来るんだよ。そういう穏やかな愛の形があっても良いと思う。」


凛々は言葉が見つからず、ただジャスティスを見つめるばかりだった。