運命の二人~白と黒の物語~

ジャスティスは何も言わない。


あんな事言われて、怒ってるのかも知れない。


喧嘩を売ったのは自分なのに、何だか悪いことをした気がする。


いたたまれなくなり、部屋から出ようと思った。

ジャスティスを見ずに身体の向きを変えて数歩行った所で手首を掴まれた。
身体がビクンとなる。


「凛々…。」
後ろから低い声が響き、思わずギュッと目を瞑り身構える。


次の瞬間、ジャスティスに右腕を肩越しに回され、優しく抱き締められた。