チュドン!!


バコッ!


「ひっ!」


突然、バルゴの足下の石廊下に直径1メートルほどの大穴が開いた。


「で、殿下。危ないではありませんか!魔力が暴走しておりますよ!」


バルゴはハアハアと息を荒くしながらたしなめた。


「…ああ。悪かった。お前を殺そうとしてた。」


ジャスティスは素っ気なく言うと、振り向きもせず、“世界の間”に歩き出した。



「は?何が、何があったのですか?殿下?殿下ぁ!!」


全く身に覚えのない怒りをかい、首を傾げながら殿下を追いかけるバルゴだった。