「…おはようございます。」


凛々は目を合わせないように顔を伏せて、足早に通りすぎようとした。


そんな凛々の様子にジャスティスが放っておく訳がなく、すぐに手を取り、引き留めた。


「どうした。何かあったのか?いつもと様子が違う。」

「気のせいです。私、マーサが待ってるので。失礼します!」


ジャスティスの顔も見ずに手を振りほどこうとするが、強く掴まれていて逃げる事が出来なかった。


「リリー・ルゥ。」


「私をリリー・ルゥって呼ばないで!!」


凛々は思いきり手を振りほどき、叫んだ。