「では、ゆっくりお休み。」

「はい。おやすみなさい。」


ようやく落ち着いた凛々を部屋の前まで送って、ジャスティスは去っていった。


“世界の間”にはいつでも入っていい。魂が回復するまで。側にいてあげたらいい。


彼は優しくそう言ってくれた。


凛々は部屋に入ってドアを閉めた。


私がここにいるのはタロの魂が回復するまで。


凛々はひとつの決意をした。


それなら、その間は彼に、ジェットに優しくしよう。
わだかまりは捨てて。

そうするのが一番言いと思う。


誰だって辛いのは嫌だから。